【ごまの豆知識①】ごまはどこから来たの?ごまの歴史について
ごまの歴史は?
皆さまのご家庭に当たり前にある「ごま」。
皆さまはごまが世界のどこで発見され、日本ではいつから食べられているかご存知ですか?
ごまは和食によく使われているため、日本の食べ物だと思われている方も多いのではないでしょうか?
今回は日本に伝わるまでのごまの歴史を紹介いたします。
①ごまの誕生伝説~アフリカ・サバンナ~
ごまの原産地はアフリカのサバンナ地帯だといわれています。今を遡ること約6,000年もの昔、アフリカの人たちは砂漠に芽吹いた野生のごまを見つけ、食料として栽培できるように根気強く手を加えていきました。
②クレオパトラが愛したごま油
古代エジプトでは、ごま油が燃料や香料、薬用、ミイラ作りの防腐剤としても活用されました。美女クレオパトラは、若さを保つビタミンEの効果を知ってか、ボディオイルとしてごま油を愛用。そのつややかな皮膚の輝きには誰もが目を見張ったといいます。
③地中海を渡ったごま
古代オリエントのメソポタミア、エーゲ・クレタを経て、ギリシャ文明へ受け継がれたごまは、アレキサンダー大王の東方への進出によって、中央アジアやインドまで一気に伝わっていきます。ギリシャでは“医学の父”ヒポクラテスに認められたといいます。
④インド人はごまが大好き
ごまが伝わったのは古く、インダス文明でも食用や灯油としてごまを活用したといわれています。今でも伝承医学「アーユルヴェーダ」の薬剤としてごま油が用いられています。
⑤不老不死の妙薬として
ごまが本格的に中国に広まったのは紀元前50年前後。世界最古の医薬書「神農本草経」は黒ごまを絶賛し、「気力を増し、脳髄を補い、飢えず、老いず、寿を増す」 “不老不死の妙薬”というお墨付きを与えました。
⑥精進料理として昇華
日本にごまが伝わったのは縄文時代だといわれています。仏教が伝来し、肉食がタブーとされた時代も、ごまは肉に代わる高タンパク食品として日本人の食生活を支える役割を担っていました。
ごまあえ、ごま豆腐、ごま油での天ぷらなどを使った精進料理は、今また世界の注目を浴びています。
現在のごま栽培は?
長い歴史を経て、私たちは今ごまを食べることが出来ています。
そして、現在も中東料理ではごまが沢山使われ、アフリカなどの地域ではごまが多く栽培されています。
(←モザンビークでのゴマ栽培の様子)
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